高等専門学校(高専)は、高等教育機関です。
大学や専門学校、短期大学と同じく、知識・倫理・技術などを深く学び、
卒業後は職業人として、技術者として、研究者として広く社会で活躍することを目指します。
全国には国立・公立・私立の高専が57校ありますが、
その中で沼津高専の教育理念は
「人柄のよい優秀な技術者となって世の期待にこたえよ」
です。
高専の1年生~3年生は年齢としては高校生(生徒)と同じですが、
高専ではこの年代の人のことも「学生」と呼びます。
自分で勉強し、自分で学ぶのが学生です。
高専は座学や実習・実験や研究を通じて勉強の仕方を教えるところです。
友人と協力し、一緒に乗り越える力を5年間で身に付けてもらいたいと思っています。
もちろん、わからないことは教員がいつでもサポートします。
ただ、その時にも「自分から」アプローチすることが求められます。
卒業後の進路は大きく分けて次の5パターンです。
①高専卒業 → 就職
②高専卒業 → 大学編入 → 就職
③高専卒業 → 大学編入 → 大学院進学 → 就職
④高専卒業 → 専攻科進学 → 就職
④高専卒業 → 専攻科進学 → 大学院進学 → 就職
どの進路が正解、ということはありません。
いつか、社会に出て、社会人として活躍するその日までに
どのような進路をたどるか、それを考える5年間。
それが「高専生」生活になります。
電子制御工学科では電子回路やプログラムで機械(自動車やロボットなど)を制御する技術を学びます。
私たちの日常は、さまざまな電子制御技術によって支えられています。例えば自動車、携帯電話、医療機器、これらの用途は全く異なりますが「ハードウェアをコンピュータ制御する」という点で共通しています。電子制御工学科は、多様な分野に活用できる専門知識と統合技術を備えたエンジニアの養成を目的としています。本学科のカリキュラムでは、電気電子工学、制御工学、情報工学、機械工学などの分野について基礎から応用までバランスよく学べることが特徴です。
電子制御工学科では、学科設立当初より小型自律移動ロボット製作をカリキュラムに取り入れています。この授業ではロボット開発を通した「創造性教育としてのものづくり教育」のみならず企業における実際の製品開発と同じように授業を進め、「システム開発のプロセス全般」の学習も目的としています。
青木研究室ではお医者さんや看護師さん、患者さんの負担を少しでも軽くするための医療支援システムの研究をしています。
例えば
・診断するときのお医者さんの負担を少しでも減らすロボット開発
・ベテランと呼ばれるお医者さんの技を解析するモーションキャプチャーシステム
・診断や治療しているときの患者さんの不安や体への負担を調べる生体信号解析
・看護師さんが苦労しながら設定している点滴調整を楽にするデバイス
・患者さんが病院内を自由に動き回ることのできる点滴台ロボット
などを研究しています。
また、ロボットに関する研究も進めています。
例えば
・リアルロボットバトル日本一決定戦 出場の等身大ヒューマノイドロボットReASS
・フーセンガムを膨らませるロボットReAM0
・ゼロから自分で開発できるライントレースロボットLitRe
・自分で考えて行動する小型自律移動ロボットMIRS
など、エンターテインメントを追求したロボットも開発しています。